普通科とは?
「普通科」と はどういう学科でしょうか。
- 人間として、社会人として、必要と思われる基本的な知識や能力を身に付ける学科
- 普通科目といわれる英国数理社などを中心に勉強する学科
- 将来やりたいこと・職業(例えば、医師・看護師、弁護士、技術開発・研究者など)が実現できる大学などに入るための実力を付ける学科
上記のようなものだと理解して、普通科を志すのであれば問題はありません。しかし、「やりたいことがないから、とりあえず、普通科へ」「専門学科では一旦入学して自分に合わなかったら大変だし、実習も大変そうだから」という消極的な「とりあえず普通科」志望では、どうでしょうか。
本校普通科には、ぜひ積極的な理由で、将来への志や、普通科でがんばろうという「覚悟」を持った人に来ていただきたいと思います。少なくとも今は積極的な思いが持てなくても、本校の学びの中で見つけるのだという強い思いは持って来ていただきたいのです。
目標は一般入試での合格
本校の普通科は、「一般入試で」大学等に合格を目指すことを目標にしています。自分の実力で、入試を突破する力をつけ、行きたい大学等に合格することが目標の学科です。
そのため、宿題も少なくありません。力を付けてもらうために、先生もきめ細かく、しっかり指導します。
大学入試は、「頭が良い」だけでは通用しません。覚えることや理解することがたくさんあるからです。仮に看護師や薬剤師で、病気がどうして起こるのかをよく知らなかったり、薬の成分を覚えていなかったらどうでしょう。大変なことになります。その基本となることを学ぶのが普通科です。プロフェッショナルになるには、時間をかけて、基本を勉強するしかないのです。
つまり、毎日、こつこつ「時間をかける」ことが夢を実現させる一番の近道なのです。数学や英語がちょっと苦手という人もいることでしょう。難しいからと逃げていませんか。逃げていても現実は変わりません。少しずつでもいいのです。自分で実行していく気持ちが大切です。
要するに、壁にぶつかっても、歯を食いしばってあきらめずに、「自分で考えること、自分で経験すること」です。
皆さんが活躍する30年後の世界は、現在ある仕事の大部分が人工知能に取って代わられると言われています。そんな時代に必要なのは、何もないところから何かを創る力、答えのない問題に自分なりの答えを見つけられる力と言われています。そんな力の根っこになるところを本校普通科で身につけてほしいと思っています。
大切なのは粘り強さ、地道な姿勢、めげない性格
おわかりでしょうか。普通科で一番大切なのは、こつこつ時間をかけてやることが気にならない「粘り強さ、地道な姿勢」と、難しくてもあきらめずにがんばる「めげない性格」です。けっして「頭の良さ」ではありません。高校の普通科では、多くの時間をかけて、自分で考えることをたくさんやった人が夢を実現できます。
本校普通科の概要
本校の普通科では、調和のとれた豊かな人間性や社会性の育成を図り、国際社会の中で活躍できる資質や能力の育成を目指しています。基礎・基本の定着を図る一方で、個性の伸長にも選択科目・選択幅の拡大で対応します。そのための授業時間の確保や学力の向上のための様々な取り組みも行います。
ほとんどの生徒が進学するため、上級の学校でさらに高度で専門的な勉学を継続して深化できるよう、普通科目の学習に重点を置いています。さらに、生徒の興味・関心・能力及び進路希望に応じた学習ができるよう、学年や類型に応じた学習の内容を設定しています。
具体的には、2年次から、文系・理系の2類型を設け、3年次にはさらにそれぞれの特色化を強めています。文系では英語・国語・社会の科目が、理系では数学・理科・英語の科目が、深く学習できるようになっています。
通常の授業に加えて夏休み、春休みに特別授業を実施するとともに、朝テスト・朝読書も実施しています。また、定期考査以外に課題テストを行い、さらに全国規模の実力テストに参加して自己の学習の達成度を測る目安にしています。
生徒の進路は多様で、卒業生は県内外で活躍しています。ほとんどの学部・学科に進学し、地域も県内・関東・関西などを中心に、北は北海道から南は九州まで全国に広がり、国公立大学を始めとして有名私立大学にも多数進学しています。